コンタクトレス決済をしたらサインする欄がなくなった!

コンタクトレス決済をしたらサインする欄がなくなった!

クレジットカードで決済を行う際、レシートにお客様のサインをいただくのが普通です。このサイン、実は二つの役目を果たします。

1つ目はカードを使用している人が本当にカードの持ち主かどうかを確認する為。

2つ目はサインをもらうことで、お客様がレシートに書かれている金額を払うことに同意することを確認する為。

本来、カード利用者とカード保有者が同一人物かどうかの確認は、レシートのサインとカードの裏にあるサインが一致するかのチェックが毎回必要です。クレジットカードが一般的に使用されるようになってからは、本人確認をすることが減り、チャージバックが増えて、自分の買い物ではないとクレームする人が増加しています。

この際、お店側が銀行にサインされたレシートを提出し、サインが一致し、カードが実際に現場で使用されたのであれば、支払いをする義務がお客さんに戻ります。サインは決済を行うために必要なのではなく、お客様が払う義務を受け入れるとの証明で、後でチャージバックなどが起こった際に重要になるのです。

でもここで疑問、コンタクトレス決済を行うと、サインの欄が出てこないことがあります。この場合はどうしてサインは必要ではないのでしょうか?

これはコンタクトレス決済は、携帯電話にカード情報を記入して行うものと考えられているからです。携帯電話でApple Pay, Samsung Pay, Google Pay などを使う際、携帯自体をパスワードや指紋、顔認証でアンロックしたり、アプリを使うのにログインしたり、携帯上で他の本人証明を行っているからです。

しかし、これでは2つ目の役割が満たせません。もしチャージバックの理由が本人証明以外となる場合、お客様が支払いをしますという同意のサインがなくなります。

チャージバックのを処理するヘルプセンターでは、コンタクトレス決済の場合は、サインは必ずしも必要ないが、もらっておいた方がいいという意見でした。「念には念を入れよ」という考えでしょうか? お店によっては$25以下であればサインは不要の場合、常にサインを必要な場合、コンタクトレス決済であれば不要のなど、チョイスがいろいろあります。

お店の状況、リスクの計算などをしながら、自分のビジネスにあったサインのルールを決めておきましょう。


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