アメリカンエクスプレスの進化

アメリカンエクスプレスの進化

以前、Visa/Master/Discover/Ameican Expressとメインのカードをすべてをお店で受ける際は、マーチャントアカウントを二つ開設する必要がありました。

一つはVisa/Master/Discover用、もう一つはAmex で直接開け、その情報を繋げると一つのクレジットカード端末で使えるように設定ができるという仕組みになっていました。Amex に関するサポートやレートはアメックスが仕切っていたので、ほかのVisa, Master, Discoverよりも高いレートを出していました。それをきっかけにマーチャントからの人気が減り、今でもAmex を受け付けているお店はほかのカードより100万件も少ないそうです。

Amex のレートが高かった理由はほかにもあります。これはAmex が一番のお客様をマーチャントではなく、カードの利用者にするのが優位だと考えていたからです。

American Express のカードはRewards Point やカードを使用した際の特典メリットが他と比べて大きかった時期があります。空港ではAmex カード保持者専用の休憩所があったり、ホテルで使用した時のポイントが多くたまるなどの特典メリットがほかに比べて多くありました。このメリットをカバーしていたのがマーチャントだったのです。ほかに比べて高いレートをマーチャントが払い、その分でメンバーにはメリットを与えるという仕組みです。今でもポイントがたまるカードはすべて同じような仕組みで動いています。

しかし、この高レートの問題で、Amex を受け付けないお店が増加、今では使用者ではなく、マーチャントを中心のビジネスモデルに変わってきています。

2014年に始めたアメックスの新しい、マーチャント向けのプログラムがAmex OptBlue というものです。すでにVisa/Master/Discover で決済を管理していたプロセス銀行に権利を与え、Amex を追加するというものです。

Amex はほかの3社と統一することで、コストを下げ、レートも下げられるシステムにしたのです。Amex OptBlue では売り上げの入金管理、ステートメントやカスタマーサービスなどすべてがプロセス銀行に任せています。以前はワンマンショーだったアメックスも現在ではカード会社の仲間入り。

Amex Opt Blue にすることで、マーチャントはほかのカードとほとんど変わらないレートでAmex を受け付けることができるのです。

昔からアカウント持っている方や、レートが心配でAmex を受けつけてなかった方、Amex Opt Blue に興味がありましたらスマートまでご連絡ください。


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